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この曲は今から十数年前、24歳くらいにメロディは作ってあって、その時も自宅録音で音源化してましたが、どうもその時は歌詞が書けませんでした。ジョン・レノンの「Beautiful boy」やストーン・ローゼス「I wanna be adored」など中国やアジア的な雰囲気の曲が元々好きだから、中国っぽい曲を作りたいなと思ってメロディやアレンジのフレーズを考えました。歌詞を書いて完成したのは、中国の北京に25歳の時に旅をして帰ってきた後。その旅の中で北京の「胡同」という古い様式の白い石垣の街並の風景、夕方に激しい通り雨が降り、暗く灰色に霞みがかった風景、その旅で目にした地下鉄の入口で二胡を弾いていた物乞いの盲者の老人、目にした風景を抽象化して、まるで絵画や映画のように表現しようとした曲です。ライブではいろんなアレンジでやり続けてきて、やっと音源化できました。
また、ヴィム・ヴェンダーズという映画監督の「ベルリン・天使の詩」という作品があって、あのイメージをベルリンではなくて、北京(ベイジン)に置き換えてイメージした感じもあります。あの映画は天使(中年の男性)が主人公で街をさまよって、ベルリンの様々な人々の悲喜こもごもの人生を悲しく優しい眼差しで観察するという映画です。ヴェンダース監督の作品は、実に静謐で淡々とした映画で、独特の深みがあります。名作なのでご興味あったらぜひご覧になってください。
楽曲のアレンジ的には、銅鑼(ドラ)という打楽器を叩き、二胡のソフトウェア音源、マンドリンなどを使い、中国っぽさを出そうとしました。曲の後半で、ビートが出てきますが、その名も「カンフー・ビート」というループ音源です。ドシャ降りの雨と立ち上がるモヤを、シューゲイザー風なギターで表現したんですが、果たしてそう聴こえるのかどうか。「旅情」というか、ひとり旅をしている時の孤独や寂しさも感じてもらえたらなと思います。
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