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イロハニハニカム
¥216
2016年の秋に内野町の駅前にあったカフェ・イロハニ堂にて録音された楽曲「イロハニハニカム」イロハニオーケストラと銘打って、とても多くの演奏家が参加して録音したものです。4年という時を超えて、2020年にようやく完成を見ました。なぜ今に?というツッコミが入れられそうですが、こういう時代だからこそ、ぜひ聴いてほしい歌と演奏の楽曲です。 この曲「イロハニハニカム」は、2013年5月に作詞・作曲した曲です。カフェ・イロハニ堂がその春からツルハシブックス2階にオープンして、歓迎と祝福の意味を込めて作って、店主さんに贈った曲。イロハニ堂の柔らかな空気感、風景などを曲に表現しようと思いました。 「イロハニハニカム」はその後、2014年から毎年恒例で開催された「イロハニ音楽祭」を盛り上げ、毎度のおなじみの曲に。多くの方々が一緒に歌ってくれた思い出深い曲でもあります。 さて、この楽曲を2016年の10月末にイロハニ堂が閉店を迎えた後、11月にイロハニ堂の空間で、多くの演奏家と録音しました。楽器としては、ウクレレ、ギター、ベース、ピアノ、バイオリン、チェロ、そして、バンジョー、アコーディオン、ハーモニカ、トイピアノ、おもちゃの鉄琴などなど、まだまだ沢山の楽器が演奏に加わっています。ここで演奏家の名前は列記しませんが、とても皆素晴らしい演奏でした。コーラスにも加わり、それぞれの歌で楽曲を盛り上げています。 現在は、上越市・高田であるイロハニ堂の店主・サカノさんに完成した楽曲を聴いてもらった所「サーカスみたいに賑やかであたたかだなあと感じました」とご感想頂きました。今年は何とも大変で困難な状況が続いていますが、ぜひ「イロハニハニカム」を聴いて一緒に歌って、心を踊らせてほしいです。いろはにほへと ちりぬるオーイエイ!!
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流木文庫 vol.1
¥6,944
SOLD OUT
流木文庫 vol.1 produced by 古本詩人ゆよん堂 Driftwoods Library vol.1 新潟の浜辺で拾い集めてきた流木を組み合わせて、本棚を作りました。 その本棚と、ご希望いただいたテーマに沿って選書した本を「流木文庫」として、一緒にお送りしたいと考えています。 長い長い漂流の果て、新潟の浜辺にたどり着いた、それぞれ異なる形状を持った、表情のある流木たち。 まるで音楽を作るように、拾い集めた流木たちを、それぞれの個性を充分に活かしながら組み合わせ、とてもプリミティブで躍動的、かつ、流れるような美しい調和のあるフォルムの作品にします。 さらに、その本棚にあるテーマに沿って選書した古本を並べます。 まるで、音楽アルバムにまとめられた12曲を選ぶように、コンセプチュアルに。 様々なミュージシャンの作品が一挙に収まった最高のコンピレーションアルバムのように。例えばビートルズの2枚組のボリュームのあるベストアルバムのように。 あるテーマに沿って、じっくり吟味して選ばれた本たちがある10何冊というボリュームで揃った時に、新しい文脈や意味が浮かび上がります。ダイナミックに、緩急や強弱、まるで素晴らしい音楽のように。 音楽アルバムでは曲順が重要なように本も並べる順番によっても存在感が変わってきます。本と本の関係性にも配慮するので、本の配列にもとことんこだわります。 流木文庫には、ご設定頂いたテーマに対して、何故これらの本を選んだのかというお手紙も同封します。 僕が最も敬愛して止まない詩人・中原中也に「月夜の浜辺」という詩があります。 以下に一部抜粋します。 月夜の浜辺にボタンがひとつ 波打ち際に落ちてゐた。 それを拾って役立てようと 僕は思ったわけでもないがなぜだかそれを捨てずに忍びず 僕はそれを、袂に入れた。 月夜の浜辺にボタンがひとつ 波打ち際に落ちてゐた。 この詩にあるような気持ちで僕は流木を拾い、古本を集めて、「流木文庫」をつくります。 本を愛し、本とともに生活を送る人のもとへ、または、本が大好きな店主さんが営むカフェ、ギャラリー、本好きが常連さんにいるような美容室などなど… 全国のいろいろな素敵な方のもとへ、じっくり厳選した本たちと本棚を新たな旅に送り出したいと僕は考えています。ちなみに、流木文庫は制作した順にvol.1番号を振っていきます。 「流木文庫」は、表情のある流木ひとつひとつを組み合わせて本棚を作るので、 規格的な「プロダクト」にはなり得ないので、毎回、値段を変えていきます。 選書のテーマは、「お腹がすく本」「背筋がしゃんとする本」「鼻歌を歌いたくなる本」など、とても自由に設定してください。 「クリエイティブ・リユース」という考えがあって、もう無用になってしまったもの、いわゆるゴミたちを創造的に作り変え、新たな価値を与えて、再び利用しようという考え。この考えが現代には重要と考えるので、「流木文庫」もこの考えのもと、制作していきます。 大量生産されたプロダクトをただただ消費するライフスタイルから、自分の望むものを自分の手でつくり出すライフスタイル、カルチャーが、未来の世界ではとても格好が良いとされるに状況になってほしいとも考えています。「流木文庫」という小さな作品は強くメッセージしていきたいと考えています。 また、完成、完結された製品ではなく、テーマを頂いて、双方向でやり取りしながら共に作り上げる作品です。 何か日常の流れを変えたいなあ、自分で選ばないような一味違った本がほしいなど、 しっかりご希望に沿えると思います。詩集や童話、エッセイ、評論、あらゆるジャンルから全力で選書します。 いろいろと説明を書きましたが、「流木文庫」はお部屋やお店に置いてみると、単純になんだか愉快な気分にさせてくれます。 また、本と一緒に、多肉植物を置いたり、お気に入りの小物を置いたり、ペン立てにしたり、色々と工夫して面白く使うこともできます。 「流木文庫 vol.1」ぜひ最初のご注文をお待ちしています!!
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『Chinablue & Raindrops』楽曲wavファイル
¥234
この曲は今から十数年前、24歳くらいにメロディは作ってあって、その時も自宅録音で音源化してましたが、どうもその時は歌詞が書けませんでした。ジョン・レノンの「Beautiful boy」やストーン・ローゼス「I wanna be adored」など中国やアジア的な雰囲気の曲が元々好きだから、中国っぽい曲を作りたいなと思ってメロディやアレンジのフレーズを考えました。歌詞を書いて完成したのは、中国の北京に25歳の時に旅をして帰ってきた後。その旅の中で北京の「胡同」という古い様式の白い石垣の街並の風景、夕方に激しい通り雨が降り、暗く灰色に霞みがかった風景、その旅で目にした地下鉄の入口で二胡を弾いていた物乞いの盲者の老人、目にした風景を抽象化して、まるで絵画や映画のように表現しようとした曲です。ライブではいろんなアレンジでやり続けてきて、やっと音源化できました。 また、ヴィム・ヴェンダーズという映画監督の「ベルリン・天使の詩」という作品があって、あのイメージをベルリンではなくて、北京(ベイジン)に置き換えてイメージした感じもあります。あの映画は天使(中年の男性)が主人公で街をさまよって、ベルリンの様々な人々の悲喜こもごもの人生を悲しく優しい眼差しで観察するという映画です。ヴェンダース監督の作品は、実に静謐で淡々とした映画で、独特の深みがあります。名作なのでご興味あったらぜひご覧になってください。 楽曲のアレンジ的には、銅鑼(ドラ)という打楽器を叩き、二胡のソフトウェア音源、マンドリンなどを使い、中国っぽさを出そうとしました。曲の後半で、ビートが出てきますが、その名も「カンフー・ビート」というループ音源です。ドシャ降りの雨と立ち上がるモヤを、シューゲイザー風なギターで表現したんですが、果たしてそう聴こえるのかどうか。「旅情」というか、ひとり旅をしている時の孤独や寂しさも感じてもらえたらなと思います。
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『魔女狩りエンターテイメント』楽曲wavファイル
¥234
この曲は音源として初めてラップにトライした曲です。僕は元々、高校の時からヒップホップやラップが好きです。アメリカの、A tribe called quest、ファーサイド、digable planetsが特に好きでした。ジャズ・ヒップホップとも言われた、90年代に活躍したヒップホップ・グループです。後は、やっぱりビースティー・ボーイズ、BECK「オディレイ」もヒップホップと思って聴いてました。正直に言うと、最近はフリースタイルラップをYoutubeで見まくっていて、改めてラップは、カッコいいなと思って、ラップにトライしました。現実的な物事をトピックとするのに最適な方法だと思います。 テーマとしては、ワイドショーや週刊誌での執拗な有名人バッシング、ネット世界での「炎上」など見てると、現代の「魔女狩り」だなと思っていて、これは一体何をやってんだろうな?と、いう違和感を抱いているので、それを歌いました。人間は今も昔も「魔女狩り」をやっているなと思います。この現代は、15、16世紀とか中世ヨーロッパかと思うことがあります。本で調べてみたら、古くからの民間信仰とキリスト教、まじないと科学とか、歴史の大転換期や災害や疫病とかの社会不安や恐怖が蔓延している時期に魔女狩りが隆盛するようです。所謂集団ヒステリーのような形で。この現代もネットやテクノロジー発展による大転換期だからこそ、世界中が殺伐としているのでしょうか?。魔女狩りは庶民への見せしめと同時に、見世物のようでもあったと文献にも書いてあって、つまりは、エンターテイメントだなと思ってこのタイトルです。 サウンド的にはインドの楽器シタールのソフトウェア音源の音が不穏な空気を醸し出しています。また、冒頭のプチプチって再生ノイズは、レコードからサンプリングし、「炎上」の火花の燃え盛る音を、冒頭のカメラシャッター音、楽曲後半の大歓声や拍手、ブーイング、鳥の声は、マスメディアやSNSに対する暗喩的なディスです。それらは、人間の創造力を奪いまくってるものだと自分は批判的に考えている面もあるので。 ジャズ・ヒップホップをイメージしたので、ウッドベースのソフトウェア音源でフレーズを作り、ループさせています。後半のジャズへの急展開後のウォーキングのベースラインはよくできたなと思っています。時にパンキッシュな、ジャズの暴力的な感じが出たかなと。
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『こころ』楽曲wavファイル
¥234
「こころをばなににたとえん こころはあじさいの花」 ある日、いろんな詩人の作品が収めてある詩集を開いたら、萩原朔太郎の「こころ」という詩に出会いました。僕は基本的には中原中也が詩人の中で最も好きで、萩原朔太郎は読んでみるものの正直あまりピンとこない感じでした。しかし、この「こころ」を夏のある日に読んだら、えらく胸の深いところに響きました。自分は特別に気に入った詩があって、歌にできそうだと、その感動を歌にするという習性があります。中原中也の詩にはメロディをつけて、たくさん歌にしてきました。萩原朔太郎の詩は「蛙の死」という詩を歌にしたことがあったけれど、あまり歌にできそうな作品には巡り合わなかった。中也と同じく、その詩は音楽的と評される朔太郎なんですが。 萩原朔太郎は、大正時代の詩人で、「マンドリン」という楽器を愛好して弾いていました。その萩原朔太郎に捧げるつもりで、この曲ではマンドリンを弾きました。マンドリンを録音したのは初めてでしたが、曲の持つセンチメンタルな雰囲気を盛り上げているように思います。マンドリンは涙の滴のような形をしています。なんかポロポロとした味のある音でしょう?好きな花である、あじさいも出てくる詩だから自分でもけっこう気に入っている作品です。
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『waterdrops』(インスト作品)楽曲wavファイル
¥234
今作品の最後はインストの作品です。もはや10年前にもなりますが、東京に住んでいた時代、ある日、何を思ったか住んでいたアパートのお風呂場でシャワーの水滴の音を録音していました。その音をサンプラーに取り込んで、ライブで使ったりしていました。その音をベースにエフェクトをかけて音階をつけたり、音響効果を加えたりしながら、この曲は作りました。 カリンバというアフリカの楽器を弾いたフレーズをループさせて、アコースティックギターを加え、かオシレーターというシンセなどでさらに味付けをしました。あとは、ハーモニカ、ピアニカなども加えて有機的なサウンドのイメージになるようにしました。エレクトロニカやアンビエントとも言えるサウンドだと思います。元々、ブライアン・イーノの諸作品は大好きだから。 風呂に入っている時に湯船に浸かりながら、水滴の音を聞いてると色んなリズムや音階に聞こえてきて、とても心地良くなるので、その感じを表現した曲です。今作品のラストを飾る不思議な曲です。
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